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7月のレクチャー&パーティのお知らせ

いつもCAAK をご支援いただき、ありがとうございます。
しばらくぶりに、レクチャー×3回分のお知らせです。
梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばすラインナップ。
お誘い合わせのうえ、ぜひぜひご参加くださいませ!
申し込み方法などは、三回共通です。文末をご参照ください。

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7/19(土)19:00-@CAAK
CAAK レクチャー&パーティ 32
-Andrew Burges(建築家)
:Andrew Burges Architecture: Recent Works

-Joanne Jakovich(シドニー工科大学講師)
:The City and the Sensor: Projects
http://www.jakovich.net/

オーストラリアからとっても興味深いプロジェクトを手がける
お二人が来沢。
☆レクチャーは日本語です☆
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7/29(木)19:00-@CAAK
CAAK レクチャー&パーティ 33
岩崎貴宏:「自作について」

CAAKも企画者として参加する「かなざわ燈涼会」(7月29日〜8月1日)にて、
町家を会場に布団を使ったインスタレーションを行うアーティスト岩崎貴宏氏に、
自作についてお話しいただきます。

岩崎貴宏
1975年広島生まれ。05年エジンバラ・カレッジ・オブ・アート大学院修了。
2007年の旧中工場アートプロジェクト「ゴミがアートになる!超高品質なホコリ」展を企画担当、また2009年の広島アートプロジェクト「いざ、船内探険!吉宝丸」展では企画リーダーを務める。
主な展覧会に第10回リヨンビエンナーレ「日常のスペクタクル」(リヨン、フランス)、「日常の喜び」(水戸芸術館現代美術センター、茨城)、「六本木クロッシング2007 未来への脈動」(森美術館、東京)。
見慣れた日用品に手を加えて、ミニチュアの風景を想起させるインスタレーションを発表。広島在住。

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7/31(土)19:00-@CAAK
CAAK レクチャー&パーティ 34
長田直之:「多元的」であること

能美市にステンレスパネルの外装が印象的な住宅「Yo」を竣工させたばかりの長田さん。
奈良からおいでいただき、お話を伺います。
スペシャルゲストも乞うご期待!

長田直之
1968 名古屋生まれ
1986 愛知県立五条高校卒業
1990 福井大学工学部建築学科卒業
1990-94 安藤忠雄建築研究所
1994 ICU一級建築士事務所共同設立
2002-03
文化庁新進芸術家海外留学制度研修により
フィレンツェ大学留学(ルネッサンスの建築原理について)
2005 有限会社ICU一級建築士事務所に改組 東京オフィスを開設
2008 奈良女子大学住環境学科准教授に着任

www.icu-plus.com

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以下三回共通です。

【会場】寺町の町家(金沢市寺町2-3-4)

【参加費】1,500円(パーティーに参加されない方は1,000円返却いたします。)

【定員】40名

【言語】日本語

【主催】CAAK Center for Art & Architecture, Kanazawa

【スケジュール(予定)】


19:00-19:30 レクチャー
(31回 Andrew Burges&Joanne Jakovichのみ19:00-20:00)

19:30-19:45 質疑応答

20:00-22:00 パーティ

【お問い合わせ】office@caak.info ※要事前申し込み
参加ご希望の方はお手数ですがoffice@caak.info まで、
お名前、所属と携帯メール以外のご連絡先をお書き添えの上、お申し込みください。
みなさま、いつもお世話になっております。
昨年12月にレクチャーをしていただいた、トマス・モンセスさんの展覧会がKapoにて
開催されます。

1日のみの開催ですので、お見逃し無く!


以下、詳細です↓↓↓
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20100121thomas phot.jpg


"Polylogue"
アーティスト イン レジデンス
トマス・モンセス

日時:2010年1月23日(土) 14:00 〜 17:00

会場:kapo 2F内 レジデンス スタジオ

参加費:無料



昨年12月よりkapoで滞在制作を行っている
オランダ在住のアーティスト、トマス・モンセスによる展覧会" Polylogue"を
行います。
トマスは今回の滞在期間中、日本の建築を中心にリサーチしました。
本展覧会は、街と建築が持つ多くの要素に注目して制作された
ペインティング、ドローイング、写真作品による展覧会です。



また、アーティスト自身によるプレセンテーションを交えた交流の場でもあります。
みなさんのご参加をお待ちしております。

◎プレゼンテーション
時間:14:30頃〜

内容:アーティストによるそれぞれの作品の解説。 
   滞在期間中にリサーチした金沢、京都、東京での体験と滞在中の出来事。
   町家の体験など。

※会場ではトマスのマルチプル作品の販売を行います。
※展覧会タイトル "Polylogue" は"poly-"=「多くの〜」 と"-logue"=「言葉」を
合わせた造語です。


アーティストプロフィール
Thomas Monses
http://themoonsmass.wordpress.com/about-2 

主催:kapo、CAAK
お問い合わせ:info@kapolog.com
ウェブサイト:http://www.kapolog.com 

◎kapo 1F Café Mojo
営業日 水〜日曜日 11:00-17:00
フェアトレードのコーヒーや紅茶、オーガニックなスイーツやフードメニューを
楽しめます。
店内にはアート作品が展示と、様々なアイテムの販売も行なっています。
※店内ではインターネットをWi-Fi(無線LAN)でご利用いただく事が出来ます。

(caak事務局)

町家巡遊2009

10月に入り、茜空を見上ながら紅葉を待つ今日この頃。

今年も『町家巡遊 2009 ひと・わざ・暮らしの町家展』が始まりました。
昨年は、寺町の町家の内部公開に加えて、
金沢アートプラットホーム連携企画のK-Plat-extensionで、
彌永秀一展『空庭 カラニワ』も開催されていましたね。
畳の上に苔が生えて、空間全体が屋外と自然を表現している、面白い展示でした。



2009年10月3日(土)〜11月3日(火・祝)の期間中、
金沢市内80箇所あまりの町家で100の催しが行われています。
普段、住宅や仕事場として利用されている非公開の町家も期間限定で公開されているので要チェックです!!



今年のCAAK『寺町の町家』は、10月24日(土)に公開します。(公開時間:11時〜18時)

公開日には、石引界隈のお弁当屋さん「ムシャリラ・ムシャリロ」さんの一日限定カフェがオープンします。
寺町町家エリアで親しまれている、伝統的製法のご近所食材を活かしたフードとドリンクをご提供していただけるとのこと。
書いているだけで、美味しそうです。。。


食欲の秋・・・・・
学問の秋・・・
町家の秋


この秋も町家の良さを体感し、再発見しましょう!
皆様のお越しをお待ちしております。



ムシャリラ・ムシャリロさんのカフェは、
10/10(土)・11(日)11:00〜18:00 大野エリアでもオープンしていらっしゃいます。
10/12(祝・月)に料理教室も大野で開講される予定ですが、残り定員が若干名のようなので、興味のある方はご予約をお急ぎ下さい。
詳しくは、ムシャリラ・ムシャリロさんのホームページにてご確認ください。
寺町とは違ったメニューですので、大野界隈を見に行った時に立ち寄られてみては?


昨年の金沢アートプラットホームで改修した、横山町の『まちやゲストハウス』も11月1日(日)に町家物件案内所として1日限定公開しております。
町家に住みたいなと考えている方、まだ『まちやゲストハウス』の内部をご覧になっていない方は、気軽に足を運んでいただければと思います。

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町家巡遊公式ブログ(寺町界隈)↓↓
http://machiya09.exblog.jp/i13

ムシャリラ・ムシャリロさんのホームページ↓↓
http://musyarira-musyariro.blog.drecom.jp/


junyuu2009.jpg
町家巡遊2009のリーフレット表紙です。
町家巡遊の公式ブログからダウンロードできます。
http://machiya09.exblog.jp/

(YW)

レクチャー&パーティのお知らせです。

2009718日、トラフ建築設計事務所の鈴野浩一(すずの こういち)さん、禿 真哉(かむろ しんや)さんをお招きして、レクチャー&パーティを行います。

トラフのお二人は、建築の設計をはじめ、インテリアデザイン、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など、幅広いデザインに取り組んでおられます。

レクチャーでは、初期の作品をはじめ、21_21 DESIGN SIGHT 「骨」展、Y150 NISSAN パビリオンの会場構成、横浜に竣工した住宅など最近作をお見せしていただきながら、トラフの発想法についてご紹介していただきます。

 

みなさまお誘い合わせのうえ、どうぞご参加ください。

 

 

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CAAK Lecture 24
トラフ建築設計事務所「トラフ的発想法」

 

【日時】2009718日(土)19:00開始


【会場】寺町の町家(金沢市寺町2-3-4


【参加費】1,500円(パーティに参加されない方は1000円をご返却いたします。)


【定員】40


【スケジュール】
19:00-19:30
 レクチャー
19:30-20:00
 質疑応答
20:00-22:00
 パーティ


【主催】CAAK: Center for Art & Architecture, Kanazawa

【講師プロフィール】
トラフ建築設計事務所

鈴野浩一(すずの こういち)と禿真哉(かむろしんや)により2004年に設立。

建築の設計をはじめ、インテリアデザイン、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など、幅広く取り組んでいる。

主な建築作品に「テンプレートイン クラスカ」「テーブル オン ザ ルーフ」「回転体」「UDS上海オフィス」「NIKE 1LOVE」「ブーリアン 東大医学部教育研究棟 鉄門カフェ」「港北の住宅」など。

2005年「テンプレート イン クラスカ」にてアジアデザインアワード アジアデザイン大賞、「ブーリアン」にてJCDデザインアワード2007金賞、商空間アワード2007 グランプリ受賞。「NIKE 1LOVE」でJCDデザインアワード2007銀賞。ベストデビュタント賞 2008MFU主催)にも輝く。


【関連URL

トラフ建築設計事務所 

http://www.torafu.com

21_21 DESIGN SIGHT-「骨」展 Bones

http://www.2121designsight.jp/bones/index.html

横浜開国博Y150

http://event.yokohama150.org/

 

【お問い合わせ】office@caak.info
※要事前申し込み(参加ご希望の方はお手数ですが、
office@caak.info
まで、お名前と携帯メール以外のご連絡先をお書き添えの上、お申し込み下さい。

URLhttp://www.caak.info/

 

 

CAAK Lecture 24

TORAFU ARCHITECTS Lecture & Party, "TORAFU's Way of Thinking"

Date: Saturday, July 18, 2009

Time: 19:00-22:00

Venue: Machiya in Teramachi (Teramachi 2-3-4, Kanazawa)

Lecturer: TORAFU ARCHITECTS(Koichi Suzuno,Shinya Kamuro)

Admission: 1,500 Yen (CAAK refund 1,000 Yen to whom will not attend  

the party)

Capacity: 40. Booking Required

Organized by: CAAK, Center for Art & Architecture, Kanazawa

Contact:

Please send e-mail to office@caak.info with your name and your contact

information. Prior booking required due to the limited space.

URL: http://www.caak.info

 

The lecture will be in Japanese.

-- 
CAAK事務局
CAAK; Center for Art&Architecture ,Kanazawa

URL: http://www.caak.info/
blog: 
http://www.caak.info/jp/images/
mail: 
office@caak.info

 

勉強会vol.6

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こんにちは。
雨が多い6月に入りましたね。
梅雨入りしていない、今のうちに洗濯物を天日で干す今日この頃。。。


日本全国で金沢は、雨の多い地域。

ぽつぽつ、、、

ぴちゃぴちゃ。。。

色々な音が楽しめる季節だと思います。
じめじめは、少し苦手ですが・・・
雨が楽しくなる傘を探しに外出してみては?




さて、第6回目の勉強会です。
今回は、60年代海外の住宅とモダニズム建築について調べました。
caak2009_study6_1.JPG


ルイス・I・カーン、ロバート・ヴァンチューリ&ジョン・ローチ、ジョン・ロートナー・・・
偶然ながら調べた住宅は、全てアメリカにあるものでした。
ヨーロッパの60年代住宅を調べて比べてみても良かったかもしれません。
ですが、今回は空間の密度を高める方法の理解を深めることができたと感じています。



勉強会が終わる頃には、金沢で毎年開催される『かなざわ百万石まつり』の前夜祭『子ども提灯太鼓行列』の子ども達が楽しそうに歩いてました。
caak2009_study6_2.jpg

次回は、『時間』をテーマに住宅を考えます。

それでは〜

(YW)



みなさま。

いつもお世話になっております。

 

いきいき荘から寺町にCAAKが引越をして、もう1年ですね。

 

この1年は、寺町町家でのレクチャー&パーティーに加えて、カラニワ展2008、折り紙カフェなどの展覧会を開催しました。

いろいろな方に出会え、楽しい時間をみなさまと共有し、普段と違う町家の魅力を見る事ができ良かったなと感じています。

みなさまも、普段と違う表情を見せた町家で、楽しかったなと感じていただけましたでしょうか?

これからも、不定期ですがCAAK企画の展覧会をしていきます。

お忙しいと思いますが、次回の展覧会に足を運んでいただければと思います。

 


話は変わって、今回は建築史家である倉方俊輔さんのレクチャーでした。

テーマは、「吉阪隆正を読み直す --自然、集団、動物的--」です。

 kura_1.JPG

吉阪隆正は、戦後間もない1950年にフランスに渡り、建築家ル・コルビジェのアトリエで2年勤務した、日本を代表する建築家です。

 

元来、吉阪隆正は、日本近代建築史の研究者でした。吉阪が日本で出版した『住居学汎論』をコルビジェに見てもらうと、コルビジェは『これはすごく良い解釈だが、おまえの提案はどこにある。』と言ったそうです。この言葉は、吉阪の中に長く残ったそうです。建築史の研究者から建築家として突き進ませた要因の一つかもしれませんね。

 

吉阪隆生は、必ずしも理性的だけでない人間がどうやって共存できるのかを提示することが建築の役目だと考えていたようです。一方で、理性的に人間をみておらず、ある意味ヒトを動物的に考えていたのかもしれないとの事でした。

  

吉阪隆正の代表作である自邸となる吉阪邸や大学セミナーハウス、呉羽中学校などの建築物から吉阪隆正の設計の特徴や考え方などを紹介していただきました。

吉阪邸は、各階を人工土地(スラブ)として考え、土地を買い、思い思いの家を建てることで日本の住宅問題を解決し、みんなが幸せになると主張しました。

 

八王子にある大学セミナーハウスは、大きな敷地全体に宿泊施設や図書館など様々な用途の建物が丘陵地にバラバラにちりばめられています。

そのため、谷筋に連続する個室が自然に出来た集落のように見えたり、自然の中にある建物と建物で挟まれることによって廊下がケモノ道のように見えます。


建物の外部廊下は、自然の中にある道から連続して建物をつないでいます。これは、建物だけでも意味をなさず、土地だけでも意味が理解する事ができません。自然に溶け込むことや傷つけないことと反対に、自然に食い込んでいくことで自然も含め全て人工化して新しい意味が生まれました。傾斜と建築が合わさって初めて意味をなす動線なのですね。

 

 kura_2.JPG

呉羽中学校は、ひょうたん型であるために、写真一枚で中庭全体を撮ることが出来ず、体感しないと、建築がどう見えるかわかりません。

通常、学校の廊下は水平方向のみに広がる空間です。けれども、呉羽中学校の廊下は、中庭に面したベランダ状の外廊下のため、水平方向だけでなく垂直方向にも空間的につながりを持ちました。

そのため、建物の機能が元々結びついていなくても、建物を使っていく中で運動部の練習するフィールドとして使ったり、集会時には生徒が廊下に出て中庭を囲み、劇場のような風景が生まれました。

通常、ある形を与えると決まった機能と使い方しか出来ませんが、呉羽中学校の場合は、形から新しい使い方が生まれたことはすごいですね。単純なルールを集めることで、複雑なルールが構築される・・・簡単なようで、難しいです。

こうした、吉阪隆正が設計した呉羽中学校の校舎は、既に取り壊されてしまい、もう体感することが出来ず、本当に残念です。

 

 

 

レクチャー後は、みんなでパーティー。

金沢工業大学に設立されたこともあり、吉阪隆正の話だけでなく、建築アーカイブスに関する話題も。

 kura_3.JPG

 

倉方さんありがとうございました!

 

また、次回CAAKレクチャーシリーズをお楽しみに!!


(YW)

みなさま。

いつもお世話になっております。

 

 

2009年の初レクチャーは、水戸芸術館の学芸員である高橋瑞木さんのレクチャーでした。

 caak21_takahashi1.JPG

 

 

先日、CAAKで開催した「折り紙カフェ 乙女のために、町家でパーティー」から使っている黒板に、レクチャータイトルを書いてみました。

黒板に書くと、学校の授業みたいですね(笑

日直は、CAAKスタッフです。

 


 caak21_takahashi2.JPG


毎月、全国各地でまちなかアートプロジェクト(カフェ・イン・水戸、金沢アートプラットホーム、水都大阪、etc...)が多く行われています。そうしたなか美術館がどういう役割を果たせるのか、どういうことに期待をしているのかレクチャー参加者様と話し合いました。


 

caak21_takahashi3.JPG

 

美術館は、まちなかの人や情報を結びつけるモノの中心であり、アーカイブのような継続的なものが求められているといった意見が多く聞こえました。

まちなかアートプロジェクトにおいては、美術館が参加することで明確なビジョンを持って市民を動かすことになるが本当に良いのか、機材提供などのサポート役に徹した方が良いという意見が出ました。


中心市街地が空洞化した『まち』では、人の滞留と流動が小規模となっており、人が歩いているだけで幸せだったりするそうです。

ハードを持った美術館では、お客さんが美術館によって帰るだけで、まちなかに行くことはそれほどありません。まちなかアートプロジェクトを開催することで、地図を持って『まちを歩く』ことで、まちなかに人を呼び都市を活性化させます。

現代美術館に限ってですが、人々の意識は、『美の殿堂=美術館』という本来の役割から離れ、まちづくりをすること・人と人を結びつける装置としての役割が期待されているのかもしれません。


皆様は、美術館に何を期待して、何に期待していませんか?

お時間があれば、コメント欄にお願いします。。


caak21_takahashi4.JPG

レクチャー後のパーティー・・・料理テーマは、韓国。

チゲ鍋おいしかったです。

今回、のり巻きがありますが、巻くものがなかった為段ボールに切り込みを入れて、巻きました。(注:サランラップを敷いてあったので衛生上は大丈夫です。




高橋さん、ありがとうございました!!

次回のレクチャーをお楽しみに。


(YW)




みなさま

いつもお世話になっております。

 

2008年最後のCAAKレクチャーシリーズは、千葉トリエンナーレ(以下チバトリ)の実行委員長の神野省吾さんをお招きしました。

 

今回は、チバトリでスタッフとして関わった千葉県の大学生18名も来沢しました。

 

まず、県外の学生が多く訪れたので、レクチャー前にCAAKのコンセプトやこれまでの活動など説明させていただきました。

jinno_001.jpg

 



次に、金沢アートプラットホームで、古い町家を展示会場に使い、暗さのなかでかすかに見えてくる風景の美しさがあるのではないか、というテーマで製作された『ウシミツ』の作家である高橋治希さんもレクチャーしていただきました。

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高橋さんが設立の準備をされている、200941日にオープン予定の任意団体『アートグミ(NPO申請中)』のコンセプト、拠点の建築物に関する説明をしました。


 

アートグミの『グミ』は、1組2組の「組」、ものを「くみ」合わせる、お菓子の「グミ」という3つの意味を持っています。


アートグミの拠点は、金沢の台所である近江町市場の近くにある旧地方銀行です。

これは、村野藤吾氏が設計した昭和7年の建築で、内観はトロな雰囲気を残しています。曵き屋によって、元あった位置から約20Mも移動しています。

 jinnno_003.png

 jinnno_004.pngjinnno_005.png


金沢アートの発信や世界のアートの情報を発信・収集して、アートに関わりたいと思っている人が、アート情報に関わりやすく、見やすくなるように活動していきます。

情報収集だけでなく、イベントや展覧会が開けるスペースの1、2階を活用できるそうですよ。

アートとまちづくりをつなげる接着剤としてアートグミが活躍することは、金沢をさらに「いきいき」としたまちにして行きそうですね。



変わって、神野真吾さんが千葉アートネットワーク・プロジェクト『WiCAN』、千葉トリエンナーレと横浜トリエンナーレの違いを説明していただきました。

jin_006.jpg



WiCANは、千葉大学の授業です。つくるシリーズの「文化をつくる」受講生がプロジェクト実施することで単位になります。

大学の授業でありながら、美術館、まちづくりNPOなどと連携し、アートを核にした活動をおこないます。

 

神野さんは、WiCANの引き継ぎ時に正しい・正しくないを追体験することがアートであると考え、やることを目的化しない、商店街などのネットワークが学生だからしょうがなく付き合ってくれていたことなどが問題点として見えたそうです。

 


横浜トリエンナーレ2008のテーマは「タイムクレヴァス」であり、大きな予算を昔の特権意識に根ざした美術のあり方を目指したものでした。

一方で、同時期に開催したチバトリは「等身大」をテーマとし、日常的の感覚でわかりやすい作品を集めた「ひらがなアート」というタイトルがつけられました。

 jinno_007.jpg



WiCANの参加者は、美術・アートが専門でない学生も参加しています。

この条件は、アートプロジェクトに不利だと考えがちですが、現実社会のモデルと見立てると社会におけるアートの可能性を広める場として最も適していると考えられると思います。

金沢アートプラットホームも美術・アートに触れたことのなかった人もアートを通して、コミュニティを創り、何かをつかみ取り都市を『いきいき』とした活動の場としていくという所が似ていますね。


 jinro_008.jpg

レクチャー後は、みんなでパーティ。

jinno_009.jpg

 

神野さん,高橋さんありがとうございます!

2009年の次回CAAKレクチャーシリーズをおたのしみに!!

(YW)
CAAKも協力をしているアトリエ・ワンのいきいきプロジェクトについて、貝島桃代さんにインタビューをさせて頂いたものが、10+1ウェブサイト内の建築系ラジオ r4ページにて公開されました。実際に、横山町の町家のなかで、いろいろ歩き回りながら収録しています。プロジェクトについてかなり詳細に貝島さんに説明して頂いていますので、ぜひお聞きください。

10+1 web site
http://tenplusone.inax.co.jp/
お待たせしました 金沢建築ツアー2日目の報告です


集合は近江町市場
ここから歩いて建築巡りスタートです

まずは巨匠 村野藤吾の「北国銀行武蔵が辻支店」
 
現在は工事中 残念

次も村野藤吾さんの「中嶋商店」
 
庇が隣家の上に出てます 今ではありえませんね

そして「石黒薬局」「旧石川銀行橋場支店」を見学
写真は石黒薬局です
 


次に訪れたのは大江匡さんの「大樋ギャラリー」
鉄骨の数寄屋は隣の武家屋敷の雰囲気を壊さずに存在しています
ここでは歴史ある大樋焼が展示・販売されています


次はひがし茶屋街に移動
初めて訪れた方からは感嘆の声が

見学したのは水野一郎さんの「箔座 ひかり蔵」
 
圧倒的な金の壁は竣工から4年 一度も手直しされる事無く同じ輝きを放っています
左官職人挾土秀平さんのスゴさですね

続いて「志摩」を見学
 
ここでは茶屋の文化を学べます

次に主計町、 武藤清秀さんが手がけられた「松乃や」へ
 
町家を宿泊施設に改装された建物
箱階段が印象的でした


お昼はとどろき亭で食事
とどろき亭は大正時代、銀行として使われていたそうで天井の高い雰囲気のあるお店です


ひがし茶屋街からバスで移動

百万石通り、香林坊バス停近くの「+COLOR」に突然お邪魔しました
 
この+COLORはCAAKメンバーの林野紀子さんが手掛けられたショップです
外とつながっているようなインテリアと2階カフェから見る百万石通りの緑がとてもきれいでした


次は小津誠一さんの「RENNビル」へ
駐車場となった旧映画街の裏手に立地するビルをリノベーションすることで町のウラだった場所がオモテに
建築が町を活性化する好例ですね
 
1階、地階の店舗を見学
CAAKもよくお世話になってます


ここから車で移動

今年竣工した池原義郎さん設計の「いしかわ総合スポーツセンター」へ
 
空港のような建物 とにかくでかい


次は八尾廣さんの「宮本三郎美術館」
既存の木造石貼り倉庫を改修、増築した美術館
 
力強い架構の倉庫と対比的な新築棟
展示されている絵画もすばらしかったです

そして次はご存知 黒川紀章さんの「本陣記念美術館」
 
池に囲まれた外観はお城のようです

磯崎新さんの「中谷宇吉郎 雪の科学館」に移動
 
中庭は霧が発生するインスタレーションとなっています
当日の変わりやすい天候もあって幻想的でした
ここでは雪の面白い実験を見せてもらいました
 
氷のなかに雪の結晶の形が
みんな感動していました

最後に『九谷窯跡展示館」へ
 
内藤廣さんの設計です
どこか懐かしい住宅街に溶け込んでましたね
時間に遅れ、中に入れなかったのが残念です


CAAK初の建築ツアー
かなり多くの魅力的な建築を体験でき、充実した内容だったのでは
またやってほしいとの声もありました

なにより今回のツアーに参加してくださったみなさん、御協力してくださったみなさんに感謝です
ありがとうございました

(FN)
 

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