CAAK Lecture 35 中崎透/臼井隆志「遊戯室について/アーティストイン児童館について」

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みなさまご無沙汰しております。

猛暑だった夏も終盤ですね。やり残した事はないですか?


寺町のお祭りと同じ日に開かれたレクチャーシリーズ第35弾は

アーティストの中崎透さんと臼井隆志さんのダブルレクチャーという形で行いました。

 

今回はウェブサイトのartscapeさんの開設15周年企画「Dialogue Tour 2010」の企画と同時に行われました。

レクチャーはアートを制作、発信する場所を中心としたものでした。

 

 アーティストの中崎さんはキュレーターの遠藤水城さんと水戸で遊戯室というスペースを運営、臼井さんは仲間と共に練馬でアーティストイン児童館というプログラムを実行されています。

 遊戯室は、とにかくゆるく、自由に、という雰囲気が印象的で、最低限のルールを守ってさえいれば大丈夫といった感じでした。同時に作品を展示・制作する際に積極的にその地域を復興しようとする考えとは距離を置いた作品をつくってもらいたいし、そのような場でありたいということもおっしゃっていました。結果的に地域に貢献した作品となるのは良いともおっしゃっていました。

 また、美術館と違い、スペースや組織自体小さいものであり、お金もそれほどかからないため、ゆるく、細いネットワークでも維持が可能で、さらに直接的な関わりやウェブを通した出会いなどで幾重にもネットワークの糸を絡めていくかたちは興味深い話でした。

 このようなかたちは水戸という場所、例えば、対水戸芸術館、対周辺地域、対東京と考えた時にアートスペースとして有効に機能しているともおっしゃっていました。

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 その後、臼井さんのレクチャーはパーティーの中で行っていただきました。

アーティストイン児童館とは、児童館をアーティストに作業スペースとして提供するというプログラムです。

子ども達にとってはアーティストの創作活動の中で遊びながら、ワークショップに自然に参加する状態となるようで、ワークショップを行う場所を変える事で、創作活動、ワークショップの内容がよりリアルなものとなる、ということです。

 遊戯室とは違い、児童館という場の特性を積極的に利用していくかたちで、作品のみならず、子ども達とアートの関係にも幾らか影響を与えるものでしょう。

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 CAAK自体もオルタナティブな場であり、アーティストや建築家の話を聞き、パーティーで団欒して、いろんな人と話し、知り合える場として有効に働いていると思います。

 こういった活動がいろんなところにあると、日常が楽しくなると思うんですけどね。

 活動場所によって、地域の特徴に適するかたちや内容があり、また団体の枠組み自体がカチっとしたものでない分どんどん変容していくもののようですね。

今日もおいしい料理がたくさん並びました!

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中崎さんが水戸からいらしたということで「水戸納豆」というテーマでした。

おいしい食事とお酒もアートには必要かもですね。

s.k.

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