2010年4月アーカイブ

種蔵のいきかた

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町家の管理人レポート。

先週の日曜日、筑波大学貝島研とともに飛騨市種蔵に行ってきました。そのレポートです。


種蔵は飛騨の山麓にある12世帯の限界集落。板蔵がぽつぽつとそれぞれの畑に隣接して立っていて、山の斜面にそって棚田が続いている。集落はその下にあって住んでいる方は畑まで坂をのぼる。棚田をつくっている岩石は保温効果があるらしく、稲にとってはとても良いそう。板蔵は素朴に畑を見守っている。軒が深く、部材も大きい。その風景、棚田のこの生活とつながった蔵だからこそかわいく思える。


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貝島研はそこにある看板のデザインをしている。普通の看板ではなくて、立体に風景を立ち上げ、棚田の風景がどの人がどんなマネージメントでどんな植生や田畑が生きているか分かるように。安藤研は蔵の調査を行っているらしい。


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種蔵は山も木々も畑も家も、風景が生きていた。みんな丁寧に世話をしているのがとても伝わってくる。そばにお魚に山菜に、おいしい料理。愛着をもって手をかけてつくるものはみんなおいしいbyおじちゃん。若い人はほとんど住んでいないのだけど、おじいちゃんが楽しそうに田を耕し、おばあちゃんが笑って声をかける。斜面に沿ってあるから大型機械は入らないが、大きくなればなるほど大変になるからいらないって。だから種蔵の風景はみんな一生懸命手をかけて世話をしたもの。とても手作りの感じがあって、とてもいい風景。みんなが楽しく、みんなが農耕をして生きている。そこには「楽しさ・喜びdelightfulness」あるように感じた。ネガティブな思いはどこにも感じられない。それが種蔵に住んで生きること。

 

金沢のまち、町家に住んで生きること。種蔵で感じたことと同じように、僕が金沢のまちに住むことの「楽しさ・喜びdelightfulness」とはなんだろうと考える。仕事?友達?環境???まち、地域、人、町家と関わり、まちの風景に楽しく参加する。強制もしないし、まちもつくらない、ただ楽しく参加する。うまく言えないが、今のところの捉え方はそんなところだろうか。種蔵のdelightfulnessが、きっと僕がまちに住むことにもあるはずで、表現できるはずなんだと、帰りの電車にゆられながら思いました。



種蔵の宿 

http://hida-tanekura.com/yado/index.php



NN




弁当箱、風船、絵、グミ、持ち運び可能な素材を使った小さな作品をその場でつくるパフォーマンスで、観客を巻き込んだ一体の空気をつくる。約1週間金沢で滞在し、得られた経験を発表する。

CAAK Girl`s Festival in 2010 / 201043-4

旧暦にあわせて、ひな人形を寺町の町家に飾る。昼はお団子、甘酒と押し花ワークショップ、夜は桜の映像を映した夜桜Barでまちの人を招き、開かれた町家のひな祭りをみんなで楽しむ。

山口の一軒家をアートセンターとして活動したMaemachi Art Center、青森のホテルに寄生した小さなプロジェクトスペースMidori Art Centerの活動を紹介。レジデンス、ワークショップ、展覧会など、出来事をつくり、いろいろな関係性をつくることは建築プロジェクトではないか?

CAAKの送別会 

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お世話になっております。CAAKです。

春は別れの季節であり、別れの季節でもありますね。

今回は3月13日に開催したCAAKの送別会を書きます。

高専生1名、大学4年生4名と大学院2年生4名の全9名がCAAK を卒業するということで、CAAKメンバーやスタッフで送別会を開きました。

さらに、送別会にはむとう設計の吉田さんや富山大学の卒業制作展のゲストとしてれていたアーティストの野老朝雄さんと富山大学の学生も参加して下さいました。野老さんの持ってきていた作品もみんなで拝見させていただきました。

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いつものCAAKパーティと同様に料理チームがつくったちらし寿司やキッシュなどを食べながら、いろいろ話をしたり、卒業メンバーが野老さんやCAAKの代表方に卒業制作をプレゼン    したり、楽しく過ごしました。

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残ったCAAK メンバーから卒業メンバーひとりひとりに合わせて本や酒や仮面などなどプレゼントを送りました。ダースベーイダーの仮面をもらった谷内君は、そのまま特技であるボイスパーカッションを披露してくれました。

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卒業メンバーからCAAKにもプレゼントがありました。過去の活動等をまとめた動画やCAAKサインが入った看板や手作りの家型CAAKペーパーウェイトなど、素晴らしいものをいただきました。

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みなさまご卒業おめでとうございます。

れぞれ大変だと思いますが、ちょくちょく顔だしてくれたりするとありがたいです。

それではまた会う日まで!!


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s.k.





CAAK Exhibition / 2010年3月3日-4日

国内外の各キュレーターが選出したアーティストの映像作品を、築120年の町家に展示。Kapoではキュレーター、アーティストが断続的に作品のレクチャーを開く。金沢から各都市のオルタナティブなネットワークが広がる。

いつもCAAKをご支援いただき、ありがとうございます。
次回レクチャー&パーティのお知らせです。


ゲント在住のオランダ人アーティスト、ニコリン・ファン・スタペールが自作を携えて金沢にやってきます!
つきましては、作家によるプレゼンテーション及びパーティを開催いたします。
当日は作家自ら「立体彫刻」のパフォーマンスも行います。
皆様お誘い合わせのうえ、是非ご参加下さい!
合わせてニコリンのミニ展示も開催いたします(展示は5/9まで)。

【日時】     2010年4月11日(日)
【会場】    kapo(金沢市小将町1-11山越サンアートビル内、www.kapolog.com)
【参加費】   無料 (パーティ参加費1000円)
【スケジュール】
       19:00-19:30 プレゼンテーション&パフォーマンス
       19:30-    パーティ
【主催】    CAAK: Center for Art & Architecture, Kanazawa, kapo
【お問い合わせ】office@caak.info    ※事前申し込み不要

※Nicoline van Stapele/ニコリン ファン スタペール
オランダ人アーティスト。ベルギーのゲントを中心に活動。
http://www.nicolinevanstapele.com

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CAAK事務局
CAAK; Center for Art&Architecture ,Kanazawa
URL: http://www.caak.info/
blog: http://blog.caak.info/
mail: office@caak.info

ビデオアートミーティングin金沢

こんにちは
金沢も春らしくなってきましたね。

ちょっっと遅くなってしまいましたが、3月6日,7日に開催された
ビデオアートミーティングin金沢についてアップします。
これは、東京、横浜、仙台からアーティストやキュレーターを招き、映像を使ったアートや活動に関する展示と連続トーク、公開ディスカッションを行ったものです。

初日には金沢に来て下さった参加アーティストやキュレーターの方々によるトークイベントが行われました。

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アーティストの潘逸舟さんはキュレーターの石田留美子さんと共に過去に制作した作品や自らの境遇や経験を語って下さいました。

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アーティストのSHIMURABROSさんは作品紹介や製作方法や製作過程の話などを語って下さいました。

ミアカの方やlogueの小川直人さんなどのキュレーターや団体関係の方は、各団体の活動内容や特徴、今後の動向等を話して下さいました。
CAAKのアーティストレジデンスに滞在し、金沢で制作活動をしていたトマス・モンセスさんも作品を紹介しました。
そのまま、場所を変えずに立食パーティーに移りました。
アーティストやキュレーターの方々だけでなく、建築関係の方や学生など幅広い参加者が訪れて、興味深いものとなりました。


もう一つの会場であった横山町の町家でも展示での展示風景です。
全体として、町家にある土間や障子、ちゃぶ台などを使いながら展示をしていきました。

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ビデオアート展 まちやゲストハウス.jpg
これは、町家の土間の空間に展示された潘逸舟さんの映像作品と旗を使ったインスタレーションの作品です。

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これは、障子の升目を利用して映し出している、SHIMURABROSさんの映像作品です。

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これは、まちやのミセの部分に展示された、一年画廊の周孟樺さんの作品です。
今回CAAKでアートイベントを行いましたが、今後もどんどん面白いものを企画していきますので、みなさまもぜひお越し下さい。

(s.k.)








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