こんにちは。
雪もたくさん降り、寒い日が続きますね。
そんな中、2010年最初のレクチャーです。
今回は、美術作品のアーカイブに関するレクチャーをしていただきました。
講師で来て下さったのは上崎千さんは美術アーカイブの実践と研究などをしながら芸術のフィールドで活躍されています。
1960年代に日本の前衛芸術運動の母胎となった草月アートセンターのアーカイブ化を事例として挙げながら、美術アーカイブの可能性と課題について話して下さいました。
レクチャー内では、淡々と、網羅的、といった言葉を繰り返し使っていたことが印象的でした。
アーカイブは選択を行わないことで"全て"を網羅することが前提であるが、"全て"を網羅する状態は現実難しいという問題と、"全て"とカテゴライズすることで今後出てくるかもしれないそれ以外を捨てている状態になってしまうという問題があり、アーカイブがある種の表現になっているように感じました。また上崎さんもそれを狙ってやっているように感じました。
その上で、アーカイブとは資料のまとめ方の一つであり、またそれ自身が表現になっているということが面白いと感じました。
アーカイブとは情報としても使えるようにすることが重要な事の一つであると思っていて、作品が現存するかどうか関係なく全ての作品を網羅しながら、等価に扱うことであると思っていたが、それ自体がフィクショナルな均質の質を作り出し、表現になってしまうという逆転が起きているように感じました。
レクチャー後は恒例のパーティです。
パーティでは、おでんやキッシュ、揚げ出し豆腐のあんかけなどをたべながら
ワイワイ話していました。
上崎さんレクチャーありがとうございました。
s.k.
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